理事長所信President Message

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スローガン:「点滴穿石」

理事長  大久保雅士

第53代理事長  大久保雅士

【はじめに】

成田青年会議所は日本青年会議所500番目のLOMとして1972年に創立され、今年で53年目を迎えました。「地域社会の問題解決や地域社会発展の推進者としての責務に“情熱と英知”を集め、勇気をもって立ち向かって行く」という設立趣旨のもとに、その創始の理念は先輩諸氏から脈々と現代に受け継がれており、これまで積み重ねてこられた運動が成田青年会議所の歴史を紡いできました。

我々の活動エリアの中心である成田市においては、市政施行当初5万人だった人口も空港関連事業の発展や市町村合併を経て、現在では13万人を超える都市となりました。霊場成田山新勝寺を中心とした門前町は、年間1000万人以上の参拝客を迎える観光地として発展し、また、成田国際空港も昨年開港45周年を迎え、新滑走路整備等の機能強化が進む日本の空の玄関となりました。近年では、国家戦略特区による国際医療福祉大学医学部の開学による附属病院の開院や、新生成田市場の開場など、成田市は文化・経済共に飛躍的な成長を遂げてきました。成田青年会議所としても、NARITA少年の翼、成田POPラン、成田市への育ボス宣言の提言など、これまでの運動は地域の発展に寄与してまいりました。今後も成田青年会議所の運動を継続させ、明るい豊かな社会を築いていくことが、我々自身の成長へとつながり、その過程で得られる経験は、ともに活動する仲間との絆をより強固なものとするのです。

そして、本年度は公益社団法人日本青年会議所関東地区千葉ブロック協議会に会長として宮田兼太郎君を輩出いたします。千葉ブロック協議会と連携することで、今まで以上に組織拡大や個々の成長を目指すことができ、また、県内の多くの同志とつながることで、多くの経験を手にすることができる一年となるでしょう。

私は7年間、成田青年会議所の活動・運動に参画し、成長の機会を多くいただくことができました。それは、思考停止することなく我々がやるべきことに向き合い、手にした成長の機会を最大限に活かし、地域のリーダーとしてより一層の成長を目指すことで手にしたものです。本年度掲げる基本理念「成長の積み重ねによるNARITAの持続的な発展」のためにも、先導者として私が会員を導いていきます。


【魅力を最大化して目指す会員拡大】

青年会議所は40歳で卒業という定年制があることで新陳代謝が生まれますが、常に会員拡大をし続けなければ組織の継続が危ぶまれる事態となります。地域に持続的な発展をもたらし、我々が成長し続けるためにも、成田青年会議所には新たな仲間の発掘が必要不可欠です。

私は目指します。成田青年会議所が地域社会の問題解決や発展に寄与し、ビジネスパーソンとして成長できる魅力的な組織であると会員が誇れることを。そして、同じ地域で活動している他団体や関連諸団体と積極的に交流を深め、出会いの機会を増やすことを。

成田青年会議所の魅力を最大化して、会員拡大に臨み、人と人の縁を結び成長し続ける組織を構築していきます。


【健康意識を高めるまちづくり】

人生100年時代と言われるほどわが国の平均寿命は延伸していますが、生活習慣病患者は年々増加傾向となっています。成田市では生活習慣病の一つであるがん検診を毎年受診する割合が全体の3割と低く、健康意識の向上に改善の余地があります。まちの発展を担う地域住民の健康意識が高まり、日常生活を制限なく過ごせることは、地域の発展には欠かせません。

私は目指します。成田青年会議所の会員が率先して健康を目指し、地域住民にその必要性を伝えていくことを。そして、地域の様々な企業・団体と力を合わせ、地域住民に健康意識を高める機会の提供することを。

成田青年会議所がまちを豊かにする健康の推進者となり、地域に働きかけ、持続的に発展する光り輝くまちを描いていきます。


【自発的な行動を導く青少年健全育成】

次世代を担う青少年の健全な育成は、未来の明るい豊かな社会を目指す上で欠かすことはできませんが、青少年の体験格差に広がりが生まれつつあると考えます。スポーツなどの運動や文化芸術、異文化交流などの様々な成長の機会を青少年に提供し、未来を担う人材を育むことは、地域の持続的な発展には欠かせません。

私は目指します。青少年の豊かで柔軟な発想をさらに伸ばし、自尊感情や外向性を発達させる機会を創ることを。そして、行動から得られる経験は、未来に様々な選択肢を与えてくれると青少年に伝えることを。

多くの経験から新たな成長の機会を創出することで、青少年が自発的に行動できる地域の未来につなげていきます。


【持続可能な成長を促進する組織運営】

成田青年会議所は会員の半数が入会3年未満であり、入会歴が浅い会員を中心にJC運動に対する理解や参画意識が十分ではありません。成田青年会議所を次世代に確実に引き継ぐためには、各種会議の設営や事務的な作業などの組織運営を確実に遂行しつつ、会員一人ひとりに寄り添う情報発信が必要不可欠です。

私は目指します。様々な形で情報発信を行い、成田青年会議所で得られる成長の価値を全会員に余すことなく伝えることを。そして、この一年間の経験を通し、会員一人ひとりがどのような成長ができたかに向き合う機会を創ることを。

組織の要として各事業の効果を最大化し、会員や組織の成長を支えることで、持続可能な成長を促進する組織運営を行なっていきます。


【むすびに】

人は成功体験と失敗体験ではどちらが成長するでしょうか。人によって意見が分かれるかもしれませんが、私はそのどちらでもないと考えます。人が成長をするときとは「経験と向き合って”次に”新たな行動を起こしたとき」です。

もし失敗をしても、失敗と向き合い、検証から学びを得て、修正した行動によって次こそ成功を目指す。たとえ成功をしても、次に成功するための再現性を高める要素を見つけ、再び成功を目指す。その連続が人を成長させるのです。この成長を仲間とともに目指せる環境こそ、青年会議所が人生最後の学び舎と言われる所以であり、我々が成長し続けることが「成長の積み重ねによるNARITAの持続的な発展」につながるのです。

青年会議所の運動は、一つひとつは小さいものかもしれませんが、積み重ねることで地域に大きな影響を与えることができます。我々の運動が地域の未来を創るのです。仲間とともに、その道中を楽しみましょう。

※LOM(ロム):Local Organizaition Memberの頭文字をとったもので、国家青年会議所の中に属する各地青年会議所の意。