理事長所信President Message

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スローガン:「感謝と創出」

理事長 石川 佳司

第50代理事長 石川 佳司

【はじめに】

本年、成田青年会議所は創立50周年を迎えることとなりました。これも今日までの50年に至る礎を築き上げてこられた諸先輩方のご尽力と、多大なるご支援をいただいた関係諸団体様のお陰であり、深く感謝と敬意の念を込め、現役会員を代表し御礼申し上げます。

1972年4月29日、初代理事長小泉榮助先輩をはじめとする62名のチャーターメンバーのもと、日本青年会議所500番目のLOMとして成田青年会議所は創立されました。その創始の理念は、市民社会の一員として市民とともに研鑽を積み青年会議所を通じて郷土にふさわしい人間として、また新しい社会をリードできる人間となるために自己開発に努める。さらには地域社会の問題解決や発展を責務とし、情熱と英知を集め明るい郷土を築き上げる、その推進者として成田青年会議所は歩みをスタートさせたのです。

成田青年会議所は49年の歴史の中で個々の時代に応じた様々な活動・運動を展開してまいりました。新東京国際空港(現、成田国際空港)の開港に向けた運動、成田少年の翼、近年おいては31年ぶりとなる関東地区大会を主管し運動を広域へと展開、一般社団法人原町青年会議所との友好JCの締結を機に仲間の絆も広がりました。そして本年はこの節目を、先人への感謝を胸に明るい豊かな郷土を創るという創立から変わらぬ思いをしっかりと継承します。そして、未来を見据えた変化と発展の機会とし今を生きる青年らしく、自身の思考、行動が未来を見据えた時に正しいのかと自らに問い、個人として組織として常に発展した活動・運動を展開してまいりましょう。

皆が愛し、大切な人が住むNARITAは無限の可能性を秘めています。私はこの地域の未来をより明るいものへと発展させられるのは、強い者でもなく、賢い者でもなく、変化できる者であると確信しています。今こそ成田青年会議所の新たなスタートを切る時です。


【躍進する「ひと・まちづくり」への寄与】

近年、成田青年会議所は国際都市NARITAを中心とした地域社会のより良い発展と青少年の健全育成を図るため、国際性豊かな「ひと・まちづくり」事業を継続的に展開してまいりました。未来のNARITA、「まち」を創るのはそこに住む「ひと」です。本年は「ひとづくり」と「まちづくり」を一心同体と考え活動・運動を展開してまいります。

NARITAには「子ども達」と「成田国際空港」という2つの無限の可能性があります。この2つの成長、発展なくして明るい豊かな郷土を築き上げることはできません。まずはまちづくりの主役である「ひと」、その中でもこれからのNARITAを創る子ども達に焦点を当て、成田国際空港を中心とする未来のNARITAを考える機会を創造することで、明るい豊かな郷土を築き上げる力を育みましょう。また、成田国際空港の持つポテンシャルを活かした活気あるまちづくり、さらには成田国際空港を中心とした利便性の高い機能的なまちづくりを子ども達とともに行うことで、明るい豊かな郷土を築き上げる契機としましょう。そして成田青年会議所が「ひと・まちづくり」に関わる方々の架け橋となりNARITAを躍進的に発展させます


【組織を変化、発展させる人材育成】

青年会議所は40歳で卒業を迎え、必ず人の新陳代謝が起こります。このシステムは変わり続ける社会に対し、常に青年世代が地域の課題に向き合える環境が整っています。この環境を大切にし、互いを生かし活かせる仲間を増やし、持続的に発展可能な強い組織を創っていかなくてはなりません。だからこそ、今日よりも明日のNARITAを少しでもより良い社会にしていきたいという不変の思いを繋いできた成田青年会議所において、創立より本年まで継続して行っている活動が会員拡大です。今日まで成田青年会議所が地域から必要な組織とされていたのは、常に時代の変化に対応し未来を見据えて組織の形を変えたからであると考えます。組織はその時所属する人材により創り上げられ、成長し発展を遂げていきます。今、成田青年会議所は運動の礎となる新しい会員の力が溢れています。これをチャンスと捉え、成田青年会議所内での研鑽のみならず、友好JCである一般社団法人原町青年会議所とのさらなる絆を深めていきましょう。そして、組織を変化、発展させ、他が為に持てる力を出せる仲間を集め、人材育成に取り組むことで明るい豊かな郷土を築き上げます。


【先人への感謝と未来への責務】

私たちはこの時代を青年世代として生きる者としての責務だけでなく、半世紀に渡り脈々と受け継がれた成田青年会議所の歴史の礎の上に立たせていただいていることに感謝し、成田青年会議所現役会員としての責務を果たさなくてはなりません。何かを今よりも良いものにしようとすると必ず変化と発展が必要となります。創立から変わらぬ「明るい豊かな郷土を築き上げる」という目的のもと、10年前、当時の現役会員は先人よりバトンを受け取り、「ちいき」における積極的変化の創造を掲げ次代へと繋げました。そして5年前、同じく先人の思いとともに新しい価値の創造を行い、そのバトンを今日まで繋いでまいりました。私たち現役会員は50年目の節目を新たな未来を考える貴重な機会とし、ひとづくり、まちづくり、人材育成、組織の在り方、全てにおいて持続的な発展を見据えた変化を創造していかなくてはなりません。まずは歴史と先人の思いから学び、検証を繰り返すことで我々が日々青年会議所活動・運動を行い続ける意義を学びましょう。さらに、NARITAの未来を広域的かつ俯瞰的に見つめた運動を展開することによりNARITAの新たな可能性を見出しましょう。そして、新たな未来を考える貴重な機会として受け継いだバトンを次代へと繋げます。


【創始の理念の継承、組織の変化と発展】

50年という長きにわたる成田青年会議所を片時も変わらず支え続け、常に社会の変化に対応し、組織内の変化を支え、発展の根幹を担い組織運営を行ってきたのが総務委員会です。昨今の社会情勢、生活環境の急な変化により我々も組織も昨年より変化を模索してまいりました。そして今もなお我々は変わり続けなくてはなりません。これからも継続的かつ強靭な組織であり続けるために、組織運営が規律正しいものであるよう、広報活動が能動的活動であるように、会員一人ひとりの持つ価値観、意見を共有し機能的、効率的に担いを遂行していきましょう。そして、成田青年会議所である以上、変えてはならない「明るい豊かな郷土を築き上げる」という確固たる目的があります。創始の理念を継承し、成田青年会議所が未来を見据えた組織となるよう柔軟に変化、発展させます。


【むすびに】

1つ、 大切なひと、地域のために社会が必要としているものは何か自身へ問いかけてみる。

1つ、多様性溢れる仲間と価値観を共有し互いを生かし活かし合う。

1つ、他が為に持てる力を出し切る。

入会して11年目、これまで私は多くのことを成田青年会議所で学ばせていただきました。その中でも常に大切していかなければならないことが上記3点の行動規範です。成田青年会議所会員でいる以上、目指す方向は「明るい豊かな郷土を築き上げる」ためにはどうしたら良いのかです。そしてここには同じ目的を持った仲間がいます。お互いに研鑽し助け合っていきましょう。皆が自己の損得ではなく誰かのために行動を起こすことにより、今日よりも明日が明るい豊かな郷土が創られるのです。